ひさしぶりの投稿です。
デイサービスで作業療法士として働いている比嘉浩司といいます。
日々ご利用者さんに教わりながらともに生活の中で困っていること、やりたいことにができるようにチャレンジさせていただいています。
今回ぼくが皆さんに伝えたいお話は、ご利用者さんの夢のお話。
以前何度かこのブログでご紹介した宮城智子さん(以下ともこさん)という方がいます。
まずはともこさんの紹介をさせてください。
ともこさんは絵手紙を描くのが大好きで今から約4年ほど前から絵手紙を始めました。
関節リウマチと脳卒中片麻痺という障がいをお持ちです。
絵手紙を始めたのは友人から絵手紙セットをもらったのがきっかけでした。
道具の準備や片付けが障がいのある体でも自分でできたこと、力をいれずにできること
作業内容がともこさんとうまくマッチングしたようです。なにより、初めて描いた
玉ねぎの絵が家族や友人からとても喜んでもらえたことも大きなきっかけとなったそうです。
絵手紙を描き始めて一年、絵手紙を描きデイサービスの壁に飾るのも習慣となり、デイサービスの壁一面が埋まるようになってきた頃。ともこさんの中で生まれた最初の夢。
「個展を開くこと」
個展を開きたいという目的は「人はやろうと思えばなんでもできるということを伝えたい」ということが話をする中で明らかになりました。
想いも通じていろんな人の協力をいただきながら沖縄市役所、宜野湾市役所、北中城村役場の3か所で個展を開催することができました。
会場には多くの来場者に足を運んでいただきました。新聞の取材もきました。
あのときの感動といったら今でも忘れられません。
個展の経験からともこさんはより多くの人にメッセージを届けたい、自分の家族のためにメッセージを形にして残したいと思うようになったそうです。
そこで生まれたのが第2の夢「画集を出版すること」
作業療法士になって本当によかった。僕はしあわせものです。
こんなに楽しい仕事をさせてもらえるなんて。
ともこさんの夢はまだまだ終わりません。
僕たちはまた新しい夢を叶えることができたんです。
今から4年前、友人に勧められたことをきっかけに描き始めた絵手紙という作業。
友達や家族が喜んでくれました。みんなが応援してくれました。
絵手紙を描くことでこんなにもたくさんの人に喜んでもらえるなんて。
一枚一枚の感動が新たな夢に対する挑戦に繋がっていきました。
熱い想いに共感してくれたたくさんの人の協力のおかげで、このたび私たちは
画集を出版することができました。
これまでのともこさんの絵手紙の自信作たちと、ともこさんと作業療法士の
夢を追いかける過程での実話に基づいた二人三脚の物語が載せられています。
ともこさんの想いが少しでもたくさんの人に伝わりますように。
作業療法士の仕事について興味を持つきっかけになりますように。
デザイナーの仲本さん、しょーしょーさん
カメラマンの大城さん
田村社長
日本作業療法士協会の皆さま
応援して下さったともこさんのご家族、ご友人の皆様
いきがいのまちデイサービスの職員の皆様
みんなに感謝を伝えたいです。
心から ありがとうございます。
いきがいのまちデイサービス美里 作業療法士
比嘉 浩司